よくバリなバリ

よくバリなバリ

待ちに待ったバリ。

やっと行けるぞっ! と心うきうき踊らせていたのに、前日から風邪にやられ、更に便乗した友人も仲良く風邪っぴきで、二人で熱に浮かされながら日本を発った。とりあえず何の予定も立てていなかったので、のんびりいこうかぁ、とだるだるな二人は飛行機で爆睡し、体力の回復を計った。飛行機で約七時間、念願のバリ島へ到着! じっとりした暑さが肌にまとわりつく。あ、バリに着たんだなぁ とテンションも上がってきた♪

着いたのがもう夕方近かったので、ホテルの近くをぶらぶら散策しつつ、夕飯にありついた。やっぱり王道のナシゴレンかな、と思ったが、結局肉に目が眩み、分厚い肉を頬張った。すごい量でびっくり! バリでの初めての食事は味より量な食事で終わった。お店の裏の路地は民家なのか、すぐ隣で子供達が裸足で遊んでいた。兄妹三人で仲良くじゃんけんしては、かけっこしていた。そんな光景を目にし自然と笑みがもれた。やっぱり子供は子供らしく元気に外で遊ぶのが一番だ。

次の日からは、張りきって買い物散策へ出掛けた。チャイハネに入って、色々なバリ雑貨に出会った。愛くるしい表情の木彫りの雑貨は見ているだけで心が和む。現地ではどんな雑貨たちと出会えるのかを楽しみにしていた。レギャンを拠点にひたすら歩く。あちこちにお店が並び、道には人がたくさん座っていた。みんな何やってるんだろ? と不思議に思っていたら、それも仕事らしい。私達がお店に入ると、電気や扇風機を回してくれる。エコ? なんで外にいるのか聞いてみたら、中は暑いから、らしい。確かに扇風機を回さないと店内は暑い……。自分達の為には扇風機は使わないんだ……。尊敬。

家具屋やアンティークものを扱うお店が集まっていると言われているスミニャックと言う街にも足を延ばしてみる。こっちはクタやレギャンの様に鬱蒼としておらず、観光客もあまりいなくて歩きやすかった。シェルを砕いてちりばめられた便座の蓋や洗面所の器があまりにも綺麗で驚いた。ちょっとアートな家具もあったりと、見ごたえは充分あったがどれも持って帰るには大きすぎるな……。何よりお値段も素敵すぎたので、目の肥やしにしてこの街を去った。

せっかくのんびりしに来たんだからと、スパもハシゴした。日本での垢をきれいに落として帰るぞぉ?! 何と言っても日本と比べると断然安いんだもん! しかし種類がたくさんあって何が何やらよくわからない。とりあえず立ち仕事でむくんだ足をすっきりさせよう! ということで、フットマッサージに行った。ホテルから予約を入れると、ホテルまで車で迎えに来てくれる。なぁんてセレブな待遇♪ 個室なので周りを気にせず極楽気分◎

調子をよくした私達は頭もすっきりしちゃおうと、クリームスパを体験。天然素材を使ったクリームを頭に塗ってマッサージしてくれるんだけど、これがまた気持ちいい。おまけに肩や腕、手までマッサージしてくれるもんだから、気持ちよすぎてうとうと寝てしまった。危うくよだれを垂らすとこだった。危ない、危ない。せっかくバリに来たんだから、ネイルも記念にやっていくことにした。ホテルのおねえさんお勧めのサロンを紹介してもらった。このホテルのお姉さんとは仲良くなり、色んなことをお喋りした。お姉さんは、一ヶ月に一度は自分へのご褒美にスパへ行くそうな。五時間コースで日本円で約八千円位でできて毎月の楽しみらしい。なんとも羨ましい。メールのアドレス交換をして、今はたまにメールの交換をしている。旅の出会いって素敵♪

よくバリなバリ

さて、バリにやってきたんだもの。画家たちがたくさん住んでいたと言われる芸術の村ウブドには絶対行かねば! と前日に現地のツアーの予約を入れた。

レギャンから一時間半車に揺られ移動。他にお客さんがいない日を狙ったので、時間の制限なく自由に動けた。行く途中に伝統工芸村も訪れた。トパティと言う村では、バティック。チュルクと言う村では銀製品を作る過程を見学できた。どちらも気が遠くなるような細かい作業で、溜め息がでる。あぁ、こうやって職人さんたちに作られた物たちが、私たちのお店にやってくるんだぁとちょっと感動。手作りって凄い!

移動中バリの道路にはバイクがいっぱい。アジアって感じだ。ん、三人乗り? これはオーケーなのか? あっちにもこっちにもたくさんいるぞ……。何やら聞くところによると三人乗りは違反らしいが、親子三人乗りはオッケーらしい。二、五人はオッケーってこと? そんなアバウトなところ好きだな。

バリ絵画が多数展示されているネカ美術館も立ち寄る。展示室が六つもあって、伝統的なバリ絵画から、近代のインドネシア人画家の作品や、外国人の絵画まで、とにかくたくさん展示されていた(日本人の作品も展示されていて、ちょっと感激)。これまた気が遠くなるような繊細なタッチのものから、大胆なものまであり、出てくるものは溜め息ばかり。あまりにたくさんあり過ぎて、最後の方は頭がぐるぐるしてきた。そんな人の為か、小さい中庭にベンチがあって休憩するところもあったが、そんなのんびりできる時間もない私達は、いざウブドへ!

よくバリなバリ

ウブドには観光客がわさわさとたくさんいた。バリダンスの鑑賞まで時間があったので、ウブドの村を散策してみる。野生の猿がいるモンキー・フォレストという所に立ち寄る。入り口から既に何匹かの猿がお出迎え。みんなソフトモヒカンヘアーでどの猿も『はなわ』に見えるのが笑える。小さいバッグを持って行かなかった私は小さいコンビニ袋をバッグ代わりに持っていたから、食べ物を持っていると思われたらしく、いきなり何匹かの猿に襲われた。おかげで唯一のマイバッグはびりびりのボロボロ(泣)。凄い形相で襲いかかってきて、恐かったよぉ。動物に国境はないのね。

バリダンスの時間が迫って来た。サレン・アグン宮殿と言う所で毎晩公演していて、連日満員らしい。晴れていれば宮殿で公演するらしいが、残念ながら雨が降ってきたので宮殿では行われず、その隣の屋根が付いているところでの公演となった。宮殿に入ってみたかったなぁ。時間より少し早く戻ったのに、もう人がたくさんいて席が早くも埋まっていた。私達も急いで席を取る。どんな音でどんなダンスを踊るのだろう。わくわく、どきどき。

よくバリなバリ

ガムランの音色が始まる。木琴の形をした楽器やら丸い太鼓型の楽器やら、いろんなガムランの種類が音色を奏でる。あうんの呼吸。生で聞くと大迫力だ。そんな音色に酔いしれていると、きらびやかな衣装をまとったダンサーが現れる。なんとも言えない目をみはる手の動きと目の動き。真似してみたが手がつりそうだ。バリダンスにも色々あるらしく、女の人が数人で踊るダンスや、男女二人がロマンティックに舞うダンス、仮面をまとった人が踊るダンスと一時間半に渡る濃厚な時間を体験できた。ウブドの自然と芸術を堪能して村を去った。

もっとあれもしたい、これもしたいと欲は止まらなかったが、それはまた次回のお楽しみにとっておこう。今度は乾季に来て、美しいと言われる夕陽を是非この目で見てみたい。また絶対くるぞぉ!

よくバリなバリ
  • よくバリなバリ
  • チャイハネ イクスピアリ/店長 山口美保
  • シルクロード舞踏館108号 2006.12.01掲載