八日間のインド仕事場で触れる国々の置物や布、モノから感じとれる国のイメージ。実際に行って本場の国を味わいたいと思っていた。まずはインド。八日間の短い旅。いろんな場所に行きたいし、買い物もしたいし、世界遺産も見たいと欲張りな私達はデリー・ジャイプール・アグラ・ベナレスに場所を絞りツアーに参加して行くことにした。 出発日●一日目●飛行機では富士山がキレイに雲の隙間から顔を出していた。ウトウトと目を擦り窓を見るとヒマラヤ山脈が! まだ実感が湧かない。空港が見え、到着。飛行機から一歩出ると外の風が……インドだ! 秋風の日本とは打って変わり湿った感のある風。自然とココロが弾む。 空港を出るとツアーガイドさんが待っていた。名前はシャヌディーンさん、シャムさんと呼ぶことにした。シャムさんはまじめな人でホテルに着くまでインドの歴史などを話してくれた。しかし、カタコトな日本語なだけにハテナ? な部分もあり、こちらの質問には答えられないよう。 デリーのホテルに着き、夜七時頃。早速部屋に荷物を置き、夕食を買いに外へ出た。外は思ったよりも暗く、私はビクビクしながら道を歩いていた。大丈夫、大丈夫と自分に言いながら。五分ほど歩くと屋台が並ぶ場所に出た。ワイワイ賑わっている中、みんなこっちを見ている。話しかけてくる人もいるが何を言ってるのか全然わからない。ハッ! おしりを触られた! 恐い。 ホテルに戻る途中ベジタブルレストランを発見し、インド初の食事を摂ることにした。やっぱり見てる。気を取り直しヒンディ語の本を使いながら店の人とトーク。ひよこ豆のカレー、グリンピースのカッテージチーズカレーを頼み緊張もほぐれ、せっかくだからコロッケも追加した。するとインド人は何か言った。もしかして食べ過ぎ? でも気にしない。美味しく食事が頂けて満足満足。159ルピーなり。結構食べていい初日だった。明日は八時三〇分出発だ。 ●二日目●朝六時に起き散歩に出掛け、太陽が昇る素敵な光景を見た。リキシャーが何台も止まっていた。寝ている人、タイヤに空気を入れ働き始めている人もいる。日本人だと発見し話しかけてくる人、あまりにもしつこく付いて来るので「ウルサイ!」と日本語で言ったら驚いた顔をして止まっていた。知らない場所で言葉が通じないといろんな場所が見えてくる。たった二〇分の散歩だったが私にとって新しい時間だった。目に映るものは私に一生懸命生きることを実感させた。 これから六時間かけてジャイプールへ向かう。車から眺める景色にはさまざまな宗教が交じり合いながら生きている。今回はツアーでガイドとドライバー付き、車はエアコン完備。日本での暮らしは当たり前のように家があり家族がある。食事をし仕事をする。必死に生きようとするインドの姿に魅せられた。自分に出来ることは何か、感謝することを改めて学んだ。 星が好きな私にとって行ってみたかったトコの一つ、古代インドの天文台施設『ジャンタルマンタル』は二八〇年経った今でも現役で使われており、奇妙な形をしている物がいっぱいあり神秘的だった。 布工場に行きブロックプリントの成り立ち見学した。布になるまでの過程を見たことによって布に対する見方が変わった。日本語ペラペラの人が寄ってきて店内に案内された。サリーの刺繍が素敵だったが四万円といわれ唖然。次から次へと布を見せてくれて結局タペストリーとサリーを買った。時計を見たら二時間もここに居た。観光客バンザイ! ●三日目●ジャイプールの二日目、アンベール城で象に乗る予定だったが、象が嫌がって急きょ町を歩くだけのコースになった。初めての象の背中から見た景色は、見晴らしもよく、街の人々が声をかけ手を振ってくる。私達もそれに応え、笑顔が絶えない時間を過ごせた。
シャムさんにすごく有名な占う人がいると教えてもらい見てもらうことになった。手相を見ながらズバリと当ててきた。私にはエメラルドのリングがラッキーアイテムだと言う。そして車で移動した場所は宝石工場。さすがツアー! とりあえず宝石の見学、日本語ペラペラなインド人が店内を案内、私は昨日の出来事を思い出し、五分ほどで店を出た。 三日目にもなるとシャム・ドライバー・友人と私で歌を歌ったり日本の話をしたり仲良くなった。私達がインドのスイーツを食べたいと話すとお菓子屋さんに連れていってくれ、オススメのスイーツをドライバーさんがプレゼントしてくれた。しっとりとしていてとーっても甘く銀粉が飾られている。ハードなスケジュールだった私達にとって嬉しさと甘さで幸せだった。 夕方、四人で楽しみにしていた映画館へ行った。今風のストーリーで恋愛・愛情・友情・裏切り、ダンスや歌もあって分かりやすかったのだが、とてもシビアな映画だった。帰りの車内はみんな疲れぎみで静かにホテルに向かった。 ●四日目●アグラヘ四〜五時間かけて移動。今回の旅で見たかったもの『タージマハール』。皇帝が王妃に愛を表現し作ったお墓。世界で最も美しい建築物といわれる。見とれるほどの美しさだった。今、思い出すだけでもウットリする。
夜七時頃、夕食の前にホテル周辺を探索に出掛けた。初日に比べインドに対する見方が少しずつ変わっていた。お香を売っている店を発見し入ってみるとチャイをご馳走してくれた。ジェスチャーを入れながら話をし、お香と交換に身につけていた時計をプレゼントした。彼の名はアリ。日本語が解からなくても一生懸命理解しようとしてくれ、ヘナをやりたいと言ったら連れて行ってくれた。ツアーにはない出来事だ。フツーの時間が今までなかったので本場のインドに触れられた気分だった。旅は何が起こるか分からないから楽しい! ●五日目●シャムさんに「ソノ手ハ、ドウシタンデスカ?」と聞かれ、「ヘナをやったんだ」と答えると「危ナイ、女性夜キケン、駄目デスネ」と注意されてしまった。はい、ごめんなさい……。まるで先生と生徒。 次に向かうはガンジス川、ベナレスへ向かうのに電車で行く。 ●六日目●朝五時、サリーを身に纏い沐浴を見学しに行った。いろんな州から聖河に向かって歩いている人々の姿は宗教の信仰深さを感じられた。ガンガーを目の前にした途端、言葉が思い付かぬ程の光景が広がった。真紅の太陽が川面を染めて昇ってくる。光を与え生と死℃nめも終わりもなく永遠に流れ続けるインドのときそのもの≠見た瞬間だった。 最終日●七日目●列車でデリーに戻り、ヘナを見ながら旅の出来事を思い出していた。
逞しく生きる人間の姿、国は違うけど旅を通じて人間の営みを興味深く感じることができた。それにしてもインドはデカイ! 今回は四ヵ所を巡ることが出来たが、その土地土地に触れるまで達することが出来なかった。次にインドに来るときは時間に余裕をもって南の方まで旅したいと思った。
|
