インド出張記

インド出張記

恥ずかしい話、今回の出張が初の海外、初の海外でインド。

10月4日 火曜日

14時30分、飛行機は僕らを乗せてインドへと出発。飛行機にゆられること約8時間、インド時間19時あっさりインド到着。空港を出て早速、先制パンチ。車同士が近すぎる! 人と人が擦れ違う感覚で車が走っている。と同時にクラクションの洪水、アッチでプープー、コッチでプープー、クラクションは常に鳴らすものだったのか!

あと、期待通りのインド臭は存在していた。

10月5日 水曜日

出張初仕事を緊張しながらもなんとかこなす。今夜の仕事はOLD DHLHIをリキシャでツアー。うぉ! すげえ!人も動物達も乗物もゴチャゴチャ、動くものすべてがごったがえしている。建物も気のせいか前のめりに建ってるんじゃないか。今まで見たことのない世界。乙女チックに言うと「おとぎの世界」う〜ん、インドすげえ!

10月6日 木曜日

眠い……、二度寝をしてしまい寝坊。今日は6時出発でJAIPURへ。国道は以外と整備されていて快適な移動時間だった。5時間を経てJAIPURに到着。DHLHI〜JAIPUR景色に大きな変化はなかったが、牛→馬→ラクダ→豚→象の順に道路脇にいる動物達が変わっていった。そして、辿り着いたホテルがとにかくすごい! 日本には建ってないだろう豪華な建物とありえない広さの庭、オマケ程度にプールもあった。気分はもうマハラジャ。仕事をこなし、夜は広大な庭に出て宴会。

インド出張記

10月7日 金曜日

マハラジャ起床。鳥が囀り、リスが這いずり回る庭を眺めながらの朝食、う〜ん、うまい! 今日はメーカーの紹介で作業見学だ。町の一画にあるアパート的な所へ案内される。お世辞にも広いとは言えない部屋の片隅でなにやらやってる。おぉ! あれは我社の商品! ノスタルノレン、定番商品。おいおい、一つ一つ版を押して柄を出してたの? ハンドメイドってこういうことだったのね。

つづいてタイダイの作業場へ。やっぱりここも広いとは言えない部屋で大きな鍋の中に染料が煮込まれている。その横に手動脱水機、無造作にタライが並べてある。作業開始! 布に凧糸で絞りを入れて、染料の入った鍋に漬けて出し、手動脱水機をブン回し、凧糸をとって出来上がり。おぉ、綺麗なタイダイに染まっている。

作業に見入っていたら、大勢の子供達に囲まれてしまった。ここいらの子供達は外国人がめずらしいのか?

決して良い環境とは言えない所で作業をする職人さん達、しかし、誇りに満ちた顔をしていて、子供達は皆、笑顔だった。

10月8日 土曜日

日本ではお休みの日なのだが、インド出張では関係無しのお仕事。アレッ揺れてる? 地震? まずいんじゃない。アジアでも中東寄りの地震は大きいなんて話を聞いた事がある。テレビをつけニュースを見る。どうやら震源地はパキスタンのようだ。レポーターの慌て具合からみても結構大きそうだぞ。しかし、インドには特に大きな影響はでていないようだ。地震を気にしつつも仕事に精を出す。

10月9日 日曜日

今日の夜から特別プログラム発動、NEW DHLHIで一人ぼっちに……。そんなことを考えると緊張で朝も早くから目が覚めてしまった。今更ながらと思いつつも、地球の歩き方インド編を読んでみる。読めば読むほど、知れば知るほどインドに対する恐怖が高まっていく。なんて恐ろしい所なんだ! こんな所で一人なんてありえない。

しかし、否応無しにプログラムスタート! DELHIのメインバザールでホテル探し。ご存知の方も多いと思うが、ここは多くのバックパッカー達が宿をとり、ここからインドの色々な土地へと出発して行く、言わばスタート地点である。そんな安宿街を一往復、地球の歩き方インド編を偏った読み方したせいか(?)、どの宿も怪しく危なく見えて宿が決められない。しかし、そんなことも言っていられないので、とりあえず一軒目。中に入ると外観とは裏腹に綺麗な内装。部屋を見せてもらい、決定。一軒目にして宿ゲットで順調、順調。

10月10日 月曜日

頭と喉が痛い! どうやら風邪をひいたようだ。持参の風邪薬を飲み、大人しく寝る。再び目を覚ますが調子は良くなっていない。更に命綱のミネラルウォーターも底を尽きた。インドでは水道から出てくる水は飲めないので、みんなミネラルウォーターか蒸留水を飲んでいる。そんな理由でミネラルウォーターを買いに行く羽目になった。メインバザールと言う名の通り、多くの店が並んでいる。日本でいうと上野アメ横のような所でとにかく凄い活気がある。擦れ違う人達や店の人達がこれでもかと言う程に声を掛けてくる。勘弁して!

今日の僕にはインドは辛い。

10月11日 火曜日

とうとう来ました最終日。

昨日に比べると断然調子が良い。ここで昨日の分までも取り戻さなくては! DELHIの中心地的場所、コンノートプレイスへ行ってみる。で早速、インド人登場。

「どこ行くんだい?」

「政府の物産展に行く予定。」

「じゃあ俺、ヒマだから連れってやるよ。」

大丈夫なのか? 疑いながらも案内してもらうことにするが、そんなことお構いなしにすでに道案内は始まっていた。

「まだ?」

「もうちょっと」

結構、歩いてるぞ。

「まだ?」

「すぐそこだよ。」

本当に向かってるのか。

「まだなの?」

「ほら、見えるだろ。」

お前の目には何が映ってるんだ! 見えねぇよ!

やっとこ到着した時には、疑いが確信へ。しかし、折角なので騙されたと思って入ってみる。商品は綺麗に陳列されていて、怪しい目をしたインド人がやたら大勢いる。当たり前だが、客は外国人ばかり、金額はメインバザールと比べるとかなり高いが、出来は良い。今回、一番の美人ガネーシャ(木彫り)発見と同時に交渉開始。ちょっとだけ値切ることに成功し購入。ここはホントに政府の物産展だったのか? 謎は解けないまま物産展をあとにする。ホテルに戻りチェックアウト。出張隊の本体と合流、そのまま空港、インド脱出。

短い期間だったが、初海外の僕には十分過ぎる経験だった。見る物、触れる物、全てが新鮮で刺激的だったが百聞は一見に如かず≠ンんなインドに行ってみるといい。僕はしばらく、いいかな。

インド出張中に起ったパキスタン北部地震に被災された方へ心よりお見舞い申し上げるとともに、なくなった方のご冥福をお祈りします。

  • インド出張記
  • アミナ物流部 村田聡史
  • シルクロード舞踏館103号 2006.02.01掲載