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ルドラクシャRUDRAKSHA
――シヴァ神の涙――
「ルドラクシャ」とはヒンディー語で菩提樹の実のことを言い、数珠などに使用されているところをよく見かける。これはホルトノキ科のジュズボダイジュという木の種子であり、我々が一般的に思い浮かべる「お釈迦様が悟りを開かれた」あの菩提樹とは種類が違う。この木はクワ科のインドボダイジュというものである。
この菩提樹の実、「ルドラクシャ」は日本では馴染みが薄いが、ヒンドゥー教徒、特にシヴァ派と呼ばれる人たちにとっては重要なアイテムである。「ルドラ(RUDRA)」とはシヴァ神を指し、「アシュカ(ASHKA)」は「目」や「涙」という意味を持っている。シヴァが深い瞑想に入っている時に流した涙がこの実になった、又はシヴァ自身であり、シヴァが大切にしているものと様々な説がある。
このようなことからこの実は非常に神聖なものであり、縁起がよい。男女、地位、年齢問わず、誰でも身につけることができ、持っていると罪は洗われ、悪いことは全て払拭されるなど絶大なパワーを発揮する。
ルドラクシャはMUKHI(「ムキ」)呼ばれる「溝」の数によってそれぞれ支配する神があり、意味が違う。説よっては支配する惑星やマントラもあるようだ。
例えば4MUKHIはブラフマーを表し、想像力が湧くとされており、研究者やアーティストなど「ひらめき」必要な人々にとって効力がある。溝は最高21までであるが、そのほとんど収穫される90%が5MUKHIのものである。逆にその他のものになると珍しく値段も高くなる。
溝の数以外にも珍しいルドラクシャがある。ここでは2点紹介しよう。

- 二つの実が自然に合体しているものは「ガウリ・シャンカーラ」と呼ばれ、シヴァ神とその妻であるパールヴァティーを表し、平和の象徴である。

- 象の鼻のようなものが実からでているものは「ガネーシャ」。知恵と学問の神様であるがネーシャを表しており、持っているものを成功へと導くとされている。
日本ではほとんど知られていないルドラクシャであるが、大きさによって効力が違うなど、非常に奥が深い。意味も諸説によって多少違うものの、非常に大きなパワーがあるものだということは共通している。
- 『ネパール・インドの聖なる植物』
- T.Cマジュプリア著 西岡直樹訳 八坂書房 1988
- 『東南アジア樹木紀行』
- 渡辺弘之著 昭和堂 2005
- 「RUDRAKSHA & SHALIGRAM」
- パンフレット
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