トアレグ族のクロスかつてサハラ砂漠を支配した遊牧民トアレグ族のクロス。その優れたフォルムの魅力は私たちを惹きつけてやまない。西アフリカのマリ、ブルキナファソ、コートディボアールといった国々のマルシェ(市場)を訪れると、仮面、木彫、楽器、家具などと一緒にシルバーの美しいフォルムのクロス、指輪、ピアス、お守りが陳列されているのを良く見かけます。 これらの銀製品の中で今回紹介するのは、世界最大のサハラ砂漠に住むベルベル系遊牧民のトアレグ族のクロスであります。10数年前、パリ・ダカールラリーでドライバーと諍いを起こし日本にも報道されたこともありました。 さて、トアレグ族は伝統的に金を悪魔の金属だと考え主に銀のアクセサリーを愛用しました。装飾品としては、銀の他に、銅、カーネリアン、貝なども使われます。 現在クロスは女性もペンダントとして身につけますが、本来は男性が身につけ、息子が成人すると息子に譲るものでありました。クロスは世界の4つのコーナー、すなわち全世界を意味するようです。 クロスの殆どはニジェールのアガデスとアルジェリアのホガール山地の間に位置するインガル、ザンデールといったオアシスの名にちなんで名づけられ、装飾と同時にお守りとして身につけられています。 かつては砂漠の支配者であった彼らも今ではサヘル地帯(サハラ砂漠南縁部)で農耕民として定住もしくは半定住しています。 チャイハネで扱っているトアレグ族のアクセサリーの殆どはマリのバマコ、ブルキナファソのワガドグで買い付けたものであります。
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