ブロックプリント、スクリーンプリント

ブロックプリント

ブロック(木版)プリントとは、木彫りの版でハンコを押すように一柄ずつ、一色ずつプリントされたものです。職人さんの匠の技ですね。版の大きさは通常15x20cm位なので、服一着分の為に何回押すのでしょう? 2メートルの布が必要として、5色プリントとすると350回? 気が遠くなります。

スクリーンプリント

エスニックファッションを支えるプリントワークにはブロックプリントの他にスクリーンプリントがあります。プリントに使う道具が違うだけで、どちらもハンドワークであることには変わりないんですよ。

エスニックファッションを支えるプリントワークにはブロックプリントとスクリーンプリントがあります。プリントに使う道具が違うだけで、どちらもハンドワークであることには変わりありません。

ブロック(木版)プリントとは、木彫りの版でハンコを押すように一柄ずつ、一色ずつプリントされたものです。職人さんの匠の技ですね。版の大きさは通常15×20cm位なので、服一着分の為に何回押すのでしょう? 2メートルの布、5色プリントとすると350回? 気が遠くなります。

スクリーンプリントは、布の上に柄の部分だけカラーが透るスクリーンをセットし、その上にカラーを流します。もちろん一色ごとに手作業で進められていきますが通常1×1メートル位のスクリーンなので、ブロックプリントほどは気が遠くなりません。年賀状を作るのに“プリントごっこ”を使ったことがある人ならピンとくるはず、基本は同じです。ここでまず伝えたかったのはブロックプリントとスクリーンプリントの違いは道具だということです。

さて、違った道具ブロックとスクリーンを使う2種類のプリントですが、それぞれに多種多様です。まず、地方によって伝統柄が違う、または使う染料、プロセスが違うと言う事があります、それも時代により移り変わっていくのです。それだけでなく“その道具に何をさせるか”という根本から違うこともあります、色を乗せるばかりではないんですね。

ブロックとスクリーンでそれぞれ一例挙げてみましょう。インドのラジャスターンでもパキスタンに近いバルメルという地方では、“ダブ”と呼ばれる泥のようなものをブロックに付けて布に押します。乾いた後に染め、さらに乾かした後に“ダブ”をとると、その部分だけが染まらずに柄として残ります。バティックのようなプロセスですね。

スクリーンではディスチャージ(抜染)というプロセスをよく使います。一度、全面を染めた布にスクリーンで色を乗せるのですが、濃い色の上に薄い色を乗せても普通見えませんよね? その薄い色に特殊なケミカルを混ぜることによって、染めたベースカラーを抜きながらその柄の部分だけ薄い色に入れ替わるのです。後は、いくつか写真を用意しましたので、それを追いながら解説していきましょう。

今回は一回目なので、インドで商品を仕上げていく経験から得た知識を基に簡単な解説をしました。今後も現地で取材したり、文献を調べたりして内容を充実させていくつもりなので楽しみにしていてください。

ブロックプリント

テクニック
ブロックで版を押していく。この茶色い線は“防染剤”、布をインディゴに染めた後に洗って落とすと、その部分だけ染まらず白く残る。
テクニック
トントン! と手、木、布があたる音が心地よいリズムで響く。手織り織機音と共通する暖かい音。
テクニック
深さ数メートルのインディゴポット。ここはこのポットを守るインディゴ職人のおじさん以外は手を出せない領域。
テクニック
仕上がった布とブロック。

ソークプリント

テクニック
このブロックで1柄1色。
テクニック
多色刷りなだけでなく、服の型に合わせて柄の位置まで指定してあるので作業はとても複雑。職人技術のなせる業。
テクニック
ブロックプリントの中でも最も繊細な色に仕上がるソークプリント。カラーマスターの長年の経験がないと難しい上級者コース。
テクニック
象柄の木版を彫る職人。この棒でノミをタタキながら仕上げる。
テクニック
この道50年以上? 燻し銀の職人技。

スクリーンプリント

テクニック
ナイロンメッシュのスクリーン。ペイズリー柄が透けて見える。
テクニック
鉄パイプのフレームに張られたスクリーン。
テクニック
二人一組で長いテーブルを挟みヘラでインクを往復させる職人たち。
テクニック
スクリーンの上にインクが見える。
テクニック
スクリーンを外すと、テーブルにピッタリはった布にプリントされている。
  • 商品本部
  • 上原伸郎