![]() カレンダー製作中 ネパール手漉き紙ヒマラヤ山麓に生きる人々がネパール式伝統技法で一枚一枚丁寧に作りあげる手漉き紙。ネパール手漉き紙の原料は、ヒマラヤ山中の1800メートルから2500メートルの高地に産する野生ロクタ(じんちょうげの一種)の皮を用いて漉きあげています。 農閑期にあたる雨の少ない2月から5月の末が紙漉きのシーズンです。3年もののロクタは外皮をむいて内皮のみにして干され、火にかけられたカシの灰汁で柔らかく煮沸されます。このあとこぶし大の川石などで叩かれて4〜5時間かけて冷やされます。 叩いて煮込んだドロドロの原料を長方形の桁に掬い上げ、桁ごとヒマラヤの河原などで斜めに立てかけて天日や火で乾燥させ一枚ずつ剥ぎ取ります。 出来あがった紙は、オフホワイトに仕上がり山奥から5日がかりでポーターによって近くのバスストップへ運び、3日がかりで近くの空港へ運ばれます。 こうして運ばれてきた手漉き紙はネパールの首都カトマンドゥで木版に印刷されます。木版は新しいデザインごとに職人たちが10日〜1ヶ月かけ制作します。 色付けは周辺の村の女性や子供たちの内職、または印刷場の中で数人の職人の流れ作業によって次々と彩色されます。時には色付けする人の丁寧さによって商品の仕上がりの違いも見られます。 木版されたネパール紙は破れにくく虫に食われにくいとされており護符や儀礼に用いられたりするものでした。今では自然素材&技法にこだわったナチュラルなアイテムとして様々な文房具や壁紙として日本やヨーロッパに輸出用に作られるものが多くなりました。 本来、ロクタは根を残して刈り取られるために再生力のある落葉低木として紙の原料に重宝されていました。しかし、輸出用に需要が増えたことで根ごと伐採してしまったり育ちきらないうちに伐採され自然破壊が問題となりました。伝統的な手工芸品であり、大切な外貨収入源である産業です。需要と供給のバランスをとりながら、チャイハネではネパール手漉き紙の売上の一部をヒマラヤの広大な森林保全の為に役立てています。
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